従業員は、勤続年数に関係なく、次の法定休日を取得する権利があります。
香港の法定休日(Statutory Holiday)は、年間12日です。
1月1日:the first day of January
旧暦正月の元日:Lunar New Year's Day
旧暦正月の2日目:the second day of Lunar New Year
旧暦正月の3日目:the third day of Lunar New Year
清明節(4月4日または5日):Ching Ming Festival
労働節 (5月1日):Labour Day, being the first day of May
端午節 (旧暦5月5日) :Tuen Ng Festival
香港設立記念日(7月1日)
中秋節の翌日(旧暦8月15日の翌日):the day following the Chinese Mid-Autumn Festival
国慶節 (10月1日):Chung Yeung Festival
重陽節(旧暦9月9日):National Day, being the first day of October
冬至節(旧暦11月22日)、またはクリスマス・デイ(12月25日)(雇用主がどちらかを選択できます)
法定休日に労働する場合
(Work on Statutory Holidays)
雇用主が従業員に法的休日に労働を要求する場合、雇用主は次の手配を行う必要があります。
雇用主と従業員の双方が合意する場合、雇用主は法定休日、または振替休日の前後30日以内に再振替休日を指定することができます。
法定休日が休息日と重なった場合
(A Statutory Holiday Falling on a Rest Day)
法定休日が休息日と重なった場合、雇用主は別の法定休日・振替休日・代休・休息日と重ならないような直後の日を、振替休日として手配しなければなりません。
法定休日手当(Holiday Pay)
法定休暇の直前3箇月間のうち継続的雇用契約に該当した場合、従業員は法定休日手当(Holiday Pay)を取ることができます。 その場合、雇用主は遅くとも法定休日直後の賃金支払日に、従業員に対して法定休日手当を支払わなければなりません。
法定休日手当(Holiday Pay)の金額は、「指定日」(下表)より前の12箇月間に従業員が得た1日あたりの平均賃金に等しい金額となります。 従業員の雇用期間が12箇月未満の場合は、その短い期間で計算します。
注意:
平均日給の算定にあたっては、次に該当する(ⅰ)期間と(ⅱ)を除いて計算しなければならない。
(i) 一部の賃金または全部の賃金が従業員に支払われなかった期間
休業日
法定休日
年次有給休暇
傷病休暇の期間
女性の産前産後休暇
男性の育児休暇
労働災害による休暇
雇用主の同意を得て、従業員が仕事を提供しなかった期間
(ii) (ⅰ)の期間に従業員に支払われた金額。
法定休日に替えた給与支払の規制
従業員が法定休日を取得する資格の有無に係わらず、雇用主は従業員に法定休日を与えるか、あるいは「振替休日」・「代休」を手配する必要があります。 雇用主は、法定休日を与える替わりに、従業員に何らかの支払いをしてはなりません。 つまり、法定休日の「買い上げ」(Buy-Out)を行ってなりません。
法定休日に関する違反と罰則
合理的な理由がない場合、法定休日・振替休日・代休を付与しなかった場合、あるいは法定休日手当を付与しなかった場合、雇用主が起訴され有罪となれば、最大HK$5万の罰金刑に処せられます。