香港は世界で最もオフィス賃料の高い都市の一つです。商業中心地のである中環（セントラル）、銅鑼灣(コーズウェイベイ)などは不動産価額および賃料が高く、オフィスエリアは主に中環、灣仔(ワンチャイ)のある香港島と尖沙咀(チムサーチョイ)、旺角(モンコック)のある九龍サイドの2方面に分けられます。日系企業は地下鉄駅の周り交通便利な地域を選びケースが多く、業界・業種の利便性に応じて物件をチョイスする傾向にあります。また、香港の不動産の賃貸は、不動産業者を通じて複数の物件を検討し2年が3年の賃貸契約を締結。中途解約は不可の場合をFIX契約と呼び、一般的には契約最終年に解約・更新の手続きを行います。賃貸契約には、不動産仲介手数料（家賃月額の５％）、政府印紙税などの諸費用のほか、２～６ヶ月の保証金の支払いがあります。また、オフィスの選定、契約から内装工事、通信機器設置など大体3ヶ月程度、各種ライセンスの取得や消防点検などが必要な場合を見込んで契約を進めます。フリーレントは日本と違い、最大1週間～1ヶ月程度と見込んでおいたほうが賢明です。