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10月の日本語おしゃべり会開催!10個の「日本の秋」に関する単語が登場しました!

毎月恒例、日本語おしゃべり会が開催されました。今回のテーマは「日本の秋」。今回は日本の秋に関する10個の単語を取り扱いました。
1.ハロウィン
2.グランピング
3.さんま
4.松茸
5.七五三
6.十五夜
7.紅葉狩り
8.いちょう
9.お彼岸
10.敬老の日
さて、皆さんが知っている単語はいくつあるでしょうか? 読み方が難しい言葉もまぎれていますね。順番に解説していきましょう。
1.ハロウィン

もともとはヨーロッパ発祥の宗教行事。毎年10月31日に行われ、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す意味合いのあるお祭りでした。かぼちゃをくりぬいて作る「ジャック・オー・ランタン」 は魔よけに作られていたとも? 現在、日本でもハロウィンイベントが行われ、パーティーをして仮装をしたり、子供が近所にお菓子をもらいにいったりと、幅広い年齢層が楽しめる行事になっています。
2.グランピング

2005年ごろに英国で生まれたとされる「グランピング」は「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング(キャンプ)」を掛け合わせた造語。キャンプのある種のわずらわしさ(テント設営や食事の準備、天候急変時の対処)を取り除きつつ、自然を十分に楽しめるような体験を指すといわれています。日本では、高級ホテルグループによるリゾート施設も誕生しています。
3.さんま

日本の秋の味覚、さんま。新鮮なものは刺身でも食べられますが、塩焼きにして大根おろしやすだちを添え、醤油をたらして食べるのがポピュラーです。白米のおかずや、日本酒にも合いますよ! かつては七輪の上で網焼きにしていたようですが、最近の住宅事情では煙やにおいがでるので難しく、ガスで焼くのが一般的なようです。
4.松茸(まつたけ)

日本の秋の味覚第二弾、松茸(まつたけ)。「香りまつたけ味しめじ」という言葉があるほど、香りのよいきのこといわれ、日本では昔から珍重されています。国産松茸はいまや高級品!100グラムで1万円(約700HKD)するものも珍しくありません。
最近は海外産松茸もたくさん輸入されており、お手ごろ価格で入手できることも。ただしあまりに安価なものの中には、人工香料で香り付けされているものもあるそうですのでご注意を。日本では土瓶蒸し(和風だしのスープ)や松茸ご飯にして、秋の味覚を楽しみます。

5.七五三 (しちごさん)

七歳(女の子)、五歳(男の子)、三歳(女の子)の子どもの成長をお祝いする行事。
なぜお祝いをするのかですが、 かつての日本では、飢饉による栄養不足や流行病などが原因で、体力のない子供が必ずしも無事に成長できるとは限りませんでした。「7歳までは神の子」という表現もあったほどです。
7歳を無事に迎えられれば、ある程度の体力もつくので、成人まで育つことができるだろうーー。七五三にはそんな意味合いもこめられている、という説があります。
11月15日が正式にお祝いをする日ですが、神社や写真館などが混み合うため日にちをずらす家族も多いようです。着物を着て写真などを撮るご家族もいます。家族で神社などに七五三詣でをし、ここまで成長できたことの感謝と、今後の健やかな成長を祈ります。

お参りの際、とても長い棒状のキャンディ「千歳飴(ちとせあめ)」をもらえることもあり、子供たちの楽しみの一つになっています。千歳飴という名前、また細く長い形状には「千年までも健康に長生きしてほしい」という願いがこめられています。
6.十五夜(じゅうごや)

香港では「中秋節」と呼ばれますが、日本では十五夜と呼びます。旧暦の8月15日にあたることからこの呼び名がついていますが、現在の暦では9月半ばに当たることになります。
日本には「十五夜お月さま」という童謡があるくらいで、平安の時代などには美しい満月を愛でる宴なとが催されたようです。
香港では「月餅」が定番ですが、日本ではお月見団子をお供えします。

7.紅葉狩り(もみじがり)

日本の秋が深まる10~11月ごろには、もみじやイチョウなどの葉っぱが赤や黄色に紅葉(こうよう)を始めます。これらの美しい木々を眺めるのが「紅葉狩り」です。「紅葉(こうよう)」と書きますが「こうようがり」とは読みませんのでご注意を。
また、「狩り」とありますが、必ずしももみじやイチョウの葉を木からもぐ訳ではなく、紅葉した美しい景色を眺めることも含まれます。
8.いちょう

紅葉(もみじ)と並ぶ、秋の風物詩がイチョウです。通常は緑色の葉っぱが、秋になると美しい黄色に色を変えます。
イチョウの実は「銀杏(ぎんなん)」といって、紅葉の時期には道に落ちていることもしばしば。この銀杏、外側の実の部分はとっても臭いのです! しかし殻を割って、中身を取り出した銀杏の実はわずかな渋みがあり、とても美味。串に刺して塩焼きにした「ぎんなん串」や炊き込みご飯、茶碗蒸しなどの具に使われています。
9.お彼岸

年2回、3月と9月に訪れる「お彼岸」。春分の日と秋分の日をはさんだ前後3日間を指します。 仏教では「春分の日」と「秋分の日」が、彼岸(あの世)との距離がもっとも近くなると考えられているため、ご先祖様を供養する日でもあります。日本ではお墓参りに赴く家庭も多いです。

特に、9月のお彼岸前後には、日本の各地で「彼岸花(ひがんばな)」という赤い花が咲き、この季節の風物詩となっています。ちなみにこの彼岸花、とっても毒性が強いので注意してください。
10.敬老の日

9月の第3月曜日は「敬老の日」で、日本はこの日祝日になります。文字通り、お年寄りを敬う日。祖父母にプレゼントをするお孫さんも多いようですよ。
毎月好評の日本語おしゃべり会、今回は早々に満席となってしまいました。お申し込みいただけなかった方、大変申し訳ありません。
募集はフェイスブックで告知していますので、ぜひ、次回はお早めのお申し込みを。
